境界性人格障害の天才たち【最新版】

◆境界性人格障害の天才たち【最新版】

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(目次)

歴史上、天才と呼ばれる人物の中には境界性人格障害であったと推測される人物は少なくありません。よく「異常と才能は紙一重」などといわれますが、脳に偏りがあるからこそ、その代償として傑出した才能を発揮することができるというわけで、それはねじれの強いバネほど強力な力を発揮するというメカニズムと同じものです。

脳科学の専門用語としては、これを代償性過剰発達といいます。

ここでは境界性人格障害であると推定される歴史上の天才を紹介します。

ロバトキャパ

国際的な戦場カメラマンで、その名を世界にとどろかせたロバトキャパは危険な戦場へ死に場所を求めるかのように幾度となく趣き、その死線を潜るような危険な行為に耽溺しました。名作と呼ばれる作品を多数発表し国際的に認められる一方で、とうとう命運がつきる日がやってきました。彼は、戦地の地雷に接触し、非業の死を遂げることになるのです。

ある精神科医は彼は病理学的に見れば境界性人格障害の症状に完全に当てはまるとし、彼の人生は危険な命を落としかねないような行為を繰り返す、まるで自傷行為のような人生であったと述懐していました。

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↑若かりし頃のキャパ(AFP時事)

ヴァジニアウルフ

また、世界的に有名な文豪として名高い天才、
ヴァジニアウルフは不安定な感情に振り回され幾度も自殺未遂を繰り返し、
同性愛や友人や肉親の死を契機に重いうつ状態に陥りました。
感情が昇っていると次々と筆を走らせ名作を生みだすことも容易にできていたのですが、
いったん重いうつ状態に
陥ると仕事が一切手につかなくなった。

このようにして、仕事に手がつかなくなり、とうとう入水による自殺を完遂するに
至りました。彼女の初めの自殺の試みは、彼女が31歳の時でしたが、
彼女のいとこのジェームズ・ステファンも同様の気分障害を患っており、彼も33歳の時に自殺を試みています。このように、「もともとヴァージニアウルフの家系には精神疾患の素因が濃厚に見られていた」と専門家に語られています。
(そもそも精神疾患の遺伝率はもともとかなり高いことも現代医学において知られています。)

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↑ヴァジニアウルフの自画像(AFP時事)

◆尾崎豊

日本の境界性人格障害であると推定された天才に尾崎豊がいるのは
有名な話で尾崎の詩には自分自身の生きる意味を求める
強い思いが繰り返し描写されています。
また、自分自身が何者であるかわからないという境界性人格障害に見られるような
アイデンティティーの混乱も描かれる。

あと何度自分自身 卒業すれば
本当の自分にたどり着けるだろう(卒業より)

シェリー 俺ははぐれ者だから
お前みたいにうまく笑えやしない(シェリーより)

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↑尾崎豊(AFP時事)

尾崎豊は幼少期に、長期にわたり母親から引き離される体験を持ち
その別離の体験(見捨てられ体験)が、もともと繊細であった尾崎により深刻でシビアな愛着の問題を与えたのではないか
専門家は指摘しています。

このように他にもマリリンモンローやダイアナ妃、哲学者のエリックホッファー、日本の有名詩人の種田山頭火、などもこの障害を疑われていますが、尾崎豊も境界性人格障害であったと推定されていてその後の薬物中毒、プロデューサーや周囲の仕事仲間との間における確執(かくしつ)、それから彼によく見られ、たびたび彼の詩にでてくるような、「あなたとボクだけの二人だけの世界」という世界観も、境界性人格障害の状態の人に良く見られるものであります

あるとき、尾崎は自分のプロデューサーに
「他のアーティストのプロデュースはしないでくれ」と懇願したこともあったようです。
そこには、「そのプロデューサーに自分だけを見ていてほしい」という愛情飢餓の問題が見て取れます。

◆エリックホッファ

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エリックホッファーは「沖仲士の哲学者」の異名をとる米国の哲学分野の
重鎮で、当時、米国インテリ層に大きな思想的影響を与えたものでありましたが、
彼はシュウ酸による自殺を試みた経験があります。
もっとも、それは未遂に終わったのですが、
その頃の彼は、毎日毎日の生活が灰色に見え、将来に何の意味も価値も
見出すことができないという境界性人格障害様の症状に陥っていました。

しかしながら、シュウ酸自殺が未遂で終わった結果、
「放浪者として生きること」を終極的に誓ったとされています。
境界性人格障害でも彼は回避傾向の強い
境界性人格障害のタイプであったと推定されています。

彼の幼少期には、母親はすでに死んでいて、
父親との二人暮らしであったのですが、その父親からは「白痴の子ども」などと
なじられ、しかも盲目であったため(後年奇跡的に視力は回復した)、その盲目による
苦しみもあり、その後も歪んだ人生を歩み、
過日、父親も死亡。
「天涯孤独になる」という壮絶な人生を人生の序盤から歩むことになりました。

その後、大学で教鞭をとるようになってからも、稀代の美人であった、ある女子学生からの果敢なアプローチを受けたこともありましたが、それも拒絶し、「最終的には姿をくらませること」でその関係をご破算にしたとされています。
最近、愛着障害というものが世間で認識されるようになってきましたが、ホッファーの深層心理にはこの愛着障害も同居していたと考えられます。

もっともこの愛着障害は、境界性人格障害と判別が難しい場合が少なくないのですが、あまり診断名をつけて患者をラベリングするのは意味がないことであると私は感じています。そして、同時に両者は同居していることも多いのが実際でしょう。

◆マーシャリネハン

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ーシャリネハンは米国の心理学者であり、
弁証法的行動療法という境界性人格障害の治療法を
確立した、いわばこの障害への新たなアプローチ法を試みた
パイオニアの一人でありますが、
彼女自身も若いころから自傷行為を繰り返し、
精神病院に入院したこともあります。

上流家庭の多くの兄弟に囲まれて育った彼女は、
そのような「オキシトシンリッチな環境にあった」と傍からは
見えた家庭環境で育っていますが、
彼女自身は、当時を振り返って、
「その頃の自分は重度の社会的孤立状態にあった」と述懐しています。

その後、働きながら大学の心理学部で心理学を学び、
博士号を取得。
境界性人格障害の問題に対する精神療法家になりました。
このように、彼女自身、この境界性人格障害を克服し、
今はその治療を患者に施す側にあり、弁証法的行動療法も
注目を浴びています。

◆中原中也

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数々の名作を持つ詩人として誉(ほまれ)高い
天才、中原中也は境界性人格障害の心理を持ち、
友人や異性関係でトラブルを繰り返し
周囲をほんろうし続けました。
同障害を疑われていた太宰治を嫌悪していたのは
同族嫌悪といったモノだろうと私は思います。

あるとき酒の席で酒に酔った中原は太宰治の席に歩み寄り、
「お前の作品は最悪だ」と考えられる限りの罵詈雑言を浴びせかけると
、「太宰は黙り込んで泣き出してしまった」といいます。

中也は軍医の息子としてこの世に生を受け、裕福な家庭で育ちましたが、
父親の豪放磊落(ごうほうらいらく)な荒い性質と母親の繊細でおとなしい素質を半々で受け継いだと
当時の彼を知る人物は語っています。

気が荒いように見えても詩作に見られるように、内面はガラス細工のように傷つきやすかったのだそうです。

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘かわごろも*1
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠けだい*2のうちに死を夢ゆめむ*3

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気おじけづき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

◆ランボー

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などの作品で知られるフランス生まれの詩人ランボーは、
幼少期より繊細で16歳の時に家出をたびたび繰り返します。
この姿は、かの有名なドイツの作家ヘルマン・ヘッセの
ギムナジウム時代をほうふつとさせることができます。
ランボーはたびたび乱闘騒ぎを起こし、
虚言癖があったため交友関係もうまくいかず、
友人の一人が発砲した銃弾に被弾。
友人は逮捕されたもののランボーは入院することになる。

その後、骨肉腫にかかり右足を切断、
そして夭折(ようせつ)という運命を迎えることになります。

「神に愛されたものは夭折するというレトリック」がありますが、
彼も御多分に漏れない典型的な破滅型天才であったといえるでしょう。
同じ境界性人格障害の傾向を持っていた中原中也はこのランボーに
私淑したといえるほど彼の試作に心酔していました。

これは三島由紀夫バタイユに心酔していたのと同様で
人は自分と同じ匂いのする人間に惹かれるのだと思います。。

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↑ランボー直筆の文章(AFP時事)

◆ジェームズディーン

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エデンの東
「理由なき反抗」
などのハリウッドの名作で主演を務めた米国の名俳優。
9歳の時に母親が死亡。
その後は片田舎の親戚の家に預けられ、そこで生活する。
演劇に興味を持ち始めていたディーンはUCLAの演劇科に
入学し、そこで演劇を学びます。

そして、その後ハリウッド俳優として名声を獲得した彼は、
当時、既にスピード狂として知らていたのですが、愛車のポルシェで
公道で無謀な運転を試み、交通事故に会い死亡しました。
24歳の若さでした。

このように境界性人格障害の人では、命知らずの無謀な行動が
良く見られるものです。

「幼いころに母親と離別し、父親にも見捨てられる」という俗に言う
「見捨てられ体験」が、
彼自身の境界性人格障害の根幹にあるのではないかと専門家は指摘しています。
境界性人格障害で機能低下が指摘されている眼窩前頭皮質(OFC)は母親をはじめとする両親からの早期の離別や虐待などで発達が損なわれることが多いということが知られています。

眼窩前頭皮質は感情の抑制に非常に重要な働きを示す脳部位で、この機能が低下することで、無計画で命知らずな行動や感情コントロールの問題を抱えやすくなります。

◆カトコバーン

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英国のロックバンドNirvernaの元ボーカル。
幼いころに両親が離婚し、そのことが繊細であったカートを不安定にします。学校でも友人は少なく、音楽だけが彼の友達であったといいます。その後、親友クリスと出会いNirvernaを結成し、Smells like teens spiritsやLithiumなどのヒット曲を飛ばし名声を得ます。

が、不安定な精神状態から薬物依存(ヘロイン依存症)に陥り、終極的にはシアトルの自宅でショットガンを頭に放ち自殺。

最期の中毒薬物はフル二トラゼパム(海外名:ロフピノール)というベンゾアゼピン系最強の睡眠薬で、ベンゾアゼピン系の薬は自殺念慮を生じやすいことが知られています。彼の自殺は「この副作用であるかもしれない」ということが一部で叫ばれていますが、彼が逝去した齢(よわい)27歳という年齢は奇しくも「27歳のジンクス」※と呼ばれており、彼もその伝説の一員となってしまいました。
(※ジミーヘンドリックス、ジムモリソンなど有名なロッカーが相次いで27歳で死亡している話)

母親はとうとう息子が馬鹿者クラブの一因になってしまったと嘆いたそうですが、自分自身の身勝手な離婚で子供の精神に深手を負わせた責任を一切感じていないように私には映りました。そういう意味でカートの母親は俗に言う毒親だったのかもしれないと思います。

◆シルビアプラス

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ドイツ人の大学教授の娘として裕福な家庭で育ったシルビアは、かなり早期から詩作活動をはじめ、8歳という異例の若さで世間から注目を集める天才少女でした。しかし、その精神は常に不安定で、スミス大学に在学中も睡眠薬の過剰摂取による自殺を試みましたが、失敗。精神病院に入院することになります。

その後、ある程度回復し、フルブライト留学生として名門ケンブリッジ大学に入学。

そこで後の夫となるテッドヒューズ(彼女同様の詩人)と出会い結婚。

その後、二人の子宝に恵まれます。
そういった幸せな体験に勢いづいた彼女は、大部分が自らの体験すなわちセミノンフィクション作品といえる「ベルジャー」を上梓しましたが、世間での認知度も文壇からの評価も芳しいものではありませんでした。

そのような世間的反応の薄さに悩まされ、もともと境界性人格障害の繊細な気質を生まれつき持っていた彼女はとうとう自殺を完遂するにあたります。

その方法は凄惨なものでオーブンに頭を突っ込んで、というものでした。
30歳の若さ。
ヴァージニアウルフのように度々自殺企図が彼女の人生では見られ、海外の専門家の間でも、境界性人格障害であったとする意見が目立ちます。

彼女がその後評価され始めたのは死後であり、終極的にはピューリッツアー賞までも受賞することになりました。それは天才によくある評価のされ方で、たとえばゴッホの例と同様なものであるといえます。


特に有名な作品にエアリアルがある。

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↑彼女の半生を描いた映画「シルビア」

 

◆克服の方法は実はすでに存在している

克服の方法はすでに存在しています。

いずれにせよこの境界性人格障害は正しい方法で治療していけば
比較的短期で克服できるものです。

「治らない、難しい」といわれているのは
今の現行の精神科医が間違った対応(処方、指導)をしてることに起因しています。

 

◆彼らは不幸だったなぜなら……

上に挙げたような境界性人格障害の天才たちも
私の方法を用いればより短期で治り、安定していったことでしょう。
そういう意味では、今の時代はまだ恵まれています。

これはこの境界性人格障害に限らず、
他の精神疾患でもそうです。
それはより効果の高い薬が存在し、必要な情報もネット検索するだけで
より迅速に得ることができるからです。
昔の時代であれば克服者の生の話を聞くことは至難の業だったと思います。
また今のように製薬技術も医療技術も過去の時代は存在しなかったわけです。

そういう意味合いで今の時代は悲惨ではありますが、
過去と比べればまだマシなのかもしれません。

(まとめ)

境界性人格障害が推定される天才は少なくない。
それは脳の偏りが天才を生みやすいという事実を
考えればよくわかることだと思う。(代償性過剰発達という)
自分のことを無能だと思ったり、ダメだと考えたりするのは
実は思い込みなのである。

なぜなら、短所は見方を変えれば長所だからだ。
本当に優れた傑出した才能を持つ者は脳に大きな偏りを
持っているので、社会性がなかったり、感情コントロール障害を抱えたりして
変奇人扱いされやすい。
ことに島国である日本ではそうである。


連絡先:masahirooki135◆gmail.com
◆を@に変えてください。
(参照:)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2899997/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26254133
(最終更新:2018/03/23)

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投稿者: bpdtreatmentblog

どうやれば境界性人格障害を完治できるのか世界最新の治療法を基軸に私経験も交え個人指導を行っています。沖仁宏

“境界性人格障害の天才たち【最新版】” への 2 件のフィードバック

  1. こんにちわ。
    質問はこちらにでも、私へのMailAdress宛にでもどちらでも結構です。
    よろしくお願いします。

    いいね

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